SEP、2002:TYO−JPN


MIKE・利重剛監督篇
『ビターズ エンド』



 ついに…最終回…。

長い旅が終わってしまったようです…。約2年をかけた、この「濱マイクプロジェクト」も終演の時が来てしまいました…。

『ビターズ エンド』皆さんいかがだったでしょうか?緻密な計算、練り上げられた脚本、愛情ある演出…利重監督、流石です。マイクのラストエピソードにふさわしい作品に仕上ていただきました。
Bと妹のエピソードを通じて、マイクと茜の関係性を見せていく…Bを通してマイクと仲間達、“情”と“想い”を描いていく…。
マイクとBは少年時代同じように虐められ、蔑まれ、裏切られて生きてきた。その頃の“心の痛み”は当人たちにしか分からない…。マイクは黄金町の仲間達や茜の存在で助けられ、人を信じようと生きてきた。おそらくBにもこれからでもそのように生きていってもらいたいと願った…彼を救おうとした…たった一人しか味方がいないから…。利重監督は素晴らしい物語を残してくれました。

そして“B”を演じられたSIONさんの存在感!撮影終了後毎日SIONさんから頂いたアルバムを聞いているというNagase氏…

「…言葉に出来ないほど、感動した。ずっと愛してやまなかった。素晴らしいです。マイクとBの中にある友情をしっかり感じさせてもらった。物凄いでっかい出会いでした。Bが死んでしまうシーンは、本物の涙が止まらなかった。もし、見て頂いた皆さんが、Bとのエピソードを気に入って頂けたなら、それはSIONさんのおかげです。SIONさん有難う。」

お二人は撮影中まるで本当にかけがえのない親友のように、私達の目に映っていました。
その後お二人は今でもメールで連絡を取り合っていらっしゃるようです。

そして今、作品でも圧倒的な存在感を見せつけられた、レギュラー出演者の皆さん。このまま終わってしまうのがもったいないような、チームワークの良さでした。それぞれの最後のシーンではスタッフの皆さんから惜しげもない拍手が鳴り響きました。

今回の撮影前半、お芝居中にコンクリートのブロックに右ひざを強打し、しかも5針縫うアクシデントに見舞われたNagase氏…お医者さんに『1週間は絶対安静』と診断されても、美術スタッフの方に杖を頂いて最後まで休む事無く撮影に挑むその姿は鬼気迫るものさえありました。

最終カットを撮り終えた後、セットにあったドラムを叩く中村達也さんの魂のビートが全スタッフ、キャストを包んで離しませんでした…。
撮影終了後ポツリとこぼしたNagase氏の言葉…

「終わったね…終わっちゃったよ…有難う…」

シンプルな言葉の中に様々な想いのこもったこの言葉が全てを物語っているようでした。


《 Message From NAGASE… 》

『 親愛なる、私立探偵濱マイク全スタッフの皆さんへ〜
貴方達は俺の誇りです。本当に過酷な撮影、それを決して弱音を吐く事無く仕事を進めていく“プロ”の凄さ、妥協しない姿勢、そして笑顔…貴方達にどれだけ助けられたことか…。本当に感謝しています。忘れません。 』

『 新しいマイクワールドを構築して頂いた12人の監督さんへ〜
クランク・インのその日まで…撮影中に至っても、より良い作品を…より素晴らしい物語をと血が滲むような努力をして頂いた監督さん達には、何とお礼を言えばいいか…。1人でも多くのお客さんに楽しんで頂こうと決して手を抜かないその姿に引っ張っていただき12話撮影完了する事が出来ました。心からお礼を。それぞれ12本が俺のベスト1です。 』

『 Guest出演者の皆さんへ
過酷な撮影お疲れ様でした。お世話になりました。有難うございました。 』

『 濱 茜〜中島美嘉さんへ〜
…撮影中いとおしくてたまりませんでした。まさに血の繋がった妹と錯覚するぐらい…。出会えて良かった。きっと心の中に様々な想いのあるあなた…。本当にステキです。もっと、芝居もしてほしいな…もったいないです。…心から有難う 』

『 みるく〜市川実和子さんへ〜
みるくは実和子ちゃん以外、やはり考えられない。現場での実和子ちゃんの明るさに、乗り越えられた日々も何日もありました。愛すべきみるくを有難う。本当にステキだった。色々…色々…ありがとう 』

『 丈治〜村上淳さんへ〜
長かったよ…終わったね…。あなたの力で形作られていったシーンもいくつもありました。いとおしいね、丈治。…うん…。「愛の真ん中に大きな“ココロ”」だよね…有難う 』

『 忠志〜松岡俊介さんへ〜
しっかり忠志を見つけて、忠志を作り上げて行ったあなたに感動していました。「ミスターニッポン」のラストは忘れられない…有難う 』

『 誠〜阿部サダヲさんへ〜
本当に、どこからそんなアイデアが出てくるのですか?センス良すぎです!見習いたいです。舞台との掛け持ち等大変だったのに…ご一緒できて嬉しかったです。有難う 』

『 ひる〜井川遥さんへ〜
ひるちゃん、たまらなくキュートでした。大変なスケジュールの中、いつもほとんど早朝の撮影…でも、明るく疲れたそぶりも見せない井川さんは凄いです。…お疲れ様でした。有難う 』

『 ミント〜酒井若菜さんへ〜
自分の想像を超えたお芝居に、毎回『スゲェ!』と思っていました。色々協力してくれて…感謝です。有難う 』

『 ノリコ〜川村亜紀さんへ〜
勉強家のあなたには「俺もこのままじゃイケン…」と気付かされました。手作りクッキー、ご馳走様!現場を明るくしてくれて有難う。 』

『 ノブ〜中村達也さんへ〜
達也君に出会っていて本当によかった…マイクを愛してくれて有難う…。久しぶりに男で惚れたあなたは、やはり素晴らしかった。何万回も言いたいです…最高!…有難う 』

『 山本金融〜山本政志さんへ
山本さんと一緒にこのシリーズが始まりました。山本さん…う〜ん、山本さん!力強かったです。有難うございました 』

『 サヨコママ〜松田美由紀さんへ
…美由紀さん、終わってしまいました…。このシリーズで一緒に戦えてうれしかった…。戦い続けたいです…有難うございました 』

『 サキ〜小泉今日子さんへ
まだ、何も形のない時からあなたの存在は大きいものでした。勇気をくれた。長い道のり走り抜ける事が出来たよ。…有難う 』

『 オープニング・テーマ曲「くちばしにチェリー」作詞作曲〜エゴ・ラッピンさんへ
凄いオープニングが出来たのもお二人のおかげです。
「…重要なのは着地…」…素晴らしい曲を有難う…大切な想いを有難う… 』


『 林海象さんへ
…マイクを世の中に生み出してくれて有難う…感謝しています 』

そして

『 マイクを愛してくれた全ての皆さんへ〜
みなさん、本当に有難う。皆さんがいてくれたから、このシリーズが出来上がる事が出来ました。皆さんに届くよう、全員、決して妥協せず、過酷な撮影の中力の限りやりました。皆さんからのパワーが僕達を突き動かしていました。一人でも多くの人の心の中に種が蒔かれいると嬉しいと思います。この「濱マイクシリーズ」は皆さんのものです。皆さんも「濱マイクプロジェクト」の1員です。
…想いをいっぱい、有難う。…多くのものを、有難う。…本当に…本当に有難う。感謝しています 』



総デジタル化になるTVドラマの世界で、おそらく連続ドラマ界最後のアナログ・FILM撮影のドラマになったであろう『私立探偵・濱マイクシリーズ』
新たなジャンル、立ち向かわなければならない多くの問題、テレビ界初の様々な試みを計600名を超えるスタッフの皆さん、12人の監督さん、13人のレギュラー出演者の皆さん、大勢のゲスト出演者のみなさんの協力により、とてつもない準備期間、撮影期間を無事乗り切る事が出来ました。

『1歩踏み出さなければ何も始まらない』
を合言葉に私達は戦い続けました。
そして、このシリーズは幕を下ろしました。
沢山の声援、励ましを頂いた皆さんに心から感謝いたします。
何より『マイク』を愛していただいた皆さん、有難うございました。

このメイキングも今回が最後です。12回、つたない文章に付き合っていただき、有難うございました。
最後に『マイク』が皆さんの心の中にいつまでも生き続ける事を願って…。

『to the BITTERS END/あくまで、最後まで、とことんまで、諦めないで』

追伸:
マイクを愛していただいた皆さんへ、「濱マイク」から感謝を込めて最後のプレゼントがあります。内容については後日当HPで発表させていただきます。お楽しみに。


スタッフX



Photo by Yumiko Inoue